2012年8月20日月曜日

私立恵比寿中学/小津安二郎『東京物語』




 昨日は横浜クイーンズスクエアで私立恵比寿中学のライブを見てきました。ぁぃぁぃの歌声が冴えてましたねー、真山のパフォーマンス/アピールも最高だった。りななんの聖誕祭もとっても素敵で可愛らしかった。夜は渋谷でハイボールを0.7ガロンくらい飲みました。近いうちにアップアップガールズ(仮)のライブにも初めて行けそうなので楽しみ!

 で今日は仕事が終わった後に吉祥寺バウスシアターのカサヴェテス週間に行こうかと思ったのですが(『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』と『こわれゆく女』が目当て)今月から来月上旬の予定を考えて後日に回しまして、部屋で小津安二郎『東京物語』を見ていました。二時間心の涙腺が決壊しっぱなし。なんて言うか個人的な諸々の想いが強く喚起されすぎて、「良い作品だ」と思う気持ちより先に嬉しいんやら憂鬱なんやらで訳が分からなくなって、こりゃ一旦冷静にならないとと思って北池袋のドンキホーテに買い物に行きました。外人ばっかりいて気が滅入りました。
 ともかく『東京物語』、初めて見た小津安二郎作品でしたがとても静かで暖かくも寂しい映画でした。大変な魅力なのが、主人公である老夫婦の物語が、寂しいながら幸せな物なのか、不幸な物なのか、非常に微妙で解りにくい所ですね。全体的に見たら「寂しくて不幸」に見えるんだけど、でも絶望ばかりではないし、劇中で登場する「お前ですら不満だ」とか「私達は全然良い方」というセリフが、皮肉めいて聴こえるようなでも本当に幸福の裏打ちになってるような、凄く微妙なんですよね。それがむしろ生々しくて、人生が幸福だったか不幸だったか、そんなもん客観的に決定出来ないよなと思わされました。古典の名作に今更こんなコメントするのも憚られますが・・・。人間を描く映画として、久々に『歩いても 歩いても』とか観たいですね。



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